BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

寒い日々が続いています。
この時期、とっても苦手なトミーこと吉富です。

では、こんな時は先日心温まった、素敵なお母様のお話を。

そのお母様は、ご新郎様のお母様。

新郎さんは、三人姉弟の真ん中、姉、妹に囲まれて、愛犬大好き、心優しい新郎さん。
お母様のことは、子ども想いで、天然です。
と教えてもらっていました。

結婚式当日。
実際お会いしてみると、とても気さくで穏やかな雰囲気。

この日のお母様の出番は、新郎さんの中座。

お母様に感謝の気持ちを伝える新郎さん。
そして、それを受け喜ぶお母様。

ここで、司会者からお母様へのご自身の気持ちを態度で伝えていただこう。
と、新郎さんにお願いしてみたら、

お母様の方から
「ずっと、ずっと、ぎゅっとハグしたかったんです。。。
社会人になり、一人暮らしを始めるとき、駅のホームで見送るときに試みたんですが、
嫌がられてね。。。手を出したら握手してくれて、それで一度だけ、ぎゅっと。
それが精一杯でした。
それが、最初で最後と思ってました。

帰りの車の中で声を出して泣いたものです。」

「中学の時も、手をつなぎたかったのに、はねのけられて、それがショックで。
ずっと、大きくなった手をつなぎたかった。今もそれだけが忘れられなくて。」


穏やかに涙ぐみながら優しくお気持ちをお話しくださったお母様。

このあと、もちろんしっかりハグをし、大きな温かい手をつなぎ、
二人で歩き中座。

目の前で見ていた終始元気いっぱいっだったご友人たちも、
微笑ましい親子の姿に心を熱くされていました。

母親にとって、息子の存在は、また娘の可愛さとは違う愛おしさがある。
と、母になり私も少しは分かるようになりました。

結婚式は、お母様の夢を叶える場でもあるんですね。

私も将来息子の結婚式で中座のエスコートすることが、夢です。