BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

うろこ雲を見て秋を感じたり
北風に冬の訪れも感じ始めたりと…
まさに季節の変わり目ですね。
体調管理が一層大事な時期です。

この秋、我が家の庭に植えているオリーブの木には
とてもたくさんの実がつきました。
元々は実家で母が育てていた鉢植えのオリーブ。
お花や植物の世話が昔から好きで
とても上手に育てる母でした。
当時の実家の庭にはいつも花が咲き、
整えられていた事が懐かしく思い返されます。

結婚を機にそのオリーブを私が譲り受け、
「2本を近くに植えると、より大きく伸びるよ」
と母から聞き、もう一本をお隣に植えてみたら
まさにその言葉どおり、2本ともすくすく伸び、
今では私の背もとうに越える程に成長しました。

ブライダルの仕事をするようになって知った、
「オリーブの木は夫婦の木」と言われていること。
それは、2本近くに植えた方が
互いに刺激しあい、より大きく伸びるから。
その理由を知った時、昔母から聞いた言葉とまさに重なり
感動したことを覚えています。

結婚式の記念品として、
オリーブの木をご用意される新郎新婦は
数多くいらっしゃいます。
挙式の前に、ゲストの皆さまに
ふたりのオリーブの木が植えられた鉢の中へ
土入れをしていただき、
挙式の中で、ふたりがお水を注ぐセレモニー。

それは、これまでのおふたりの土台を作り
支えて下さった皆さまへの感謝の想いを胸に、
“これからはふたりで新しい文化を作り
 日々、潤いを与え合いながら
 夫婦として成長していきたい”
そんな新郎新婦の想いを表します。

挙式の時はかわいいサイズだったオリーブの木も、
1年後、2年後、5年後、10年後・・・
どんどん大きくなっていかれる事でしょう。


この週末も、結婚式が控えています。
それぞれの新郎新婦の新しいはじまりとなる日、
大事にマイクを握りたいと思います。


馬場