ブラス広報室かしましブログ


私自身、2年前から水を飲むように心掛けており、
今となっては日常化しています。
少し前までは水は水道水でも飲めるのに、
何でお金を払ってまで買うのか
理解に苦しみましたが、
最近になって美味しい水はやっぱり違うなと感じております。


そこで、今まで考えた事が無かった「天然水」と「ミネラルウォーター」、
「硬水」と「軟水」のそれぞれの違いや特徴を調べてみました。


まず、「天然水」ですが、特定の水源から採水した地下水を原水とする水であり、
特定の水源とは、以下の7種類を指すそうです。

①浅井戸水…地下水が湧き出る第一層目の、浅い位置にある水源
②深井戸水…第一層目より深い第二層目を水源とする水で、
 地上から遠いため安全性が高くミネラル分も多い
③湧水…崖の下や丘の谷間から自然に湧き出る地下水
④鉱泉水…水温25℃未満で自噴する地下水で、ミネラル分で種類が分けられる
⑤鉱水…自噴しない地下水で、ポンプから採水し、ミネラル分で種類が分けられる
⑥伏流水…川床の下に浸透して流れる水で砂層などでろ過されるので水質が良い
⑦温泉水…水温25℃以上で自噴する地下水で、ミネラル分で種類が分けられる


「ミネラルウォーター」とは、上記のいずれかの水源から採水した天然水を原水とし、
品質の安定のためにミネラル分などを加工・調整したものです。
また、複数水源のナチュラルミネラルウォーターの混合や、水を空気にさらして
浄水するばっ気、殺菌処理などを行います。

つまり、天然水とミネラルウォーターの違いとは、
【ろ過や殺菌処理以外の処理をしないのが天然水】、
【殺菌処理のほかにミネラル分の加工や調整などを行うのがミネラルウォーター】
となります。


天然水は主に地下水から採水されるため、安全性に問題がないか
気になる方も多そうですが、市販の国内産天然水は採水後にろ過殺菌や
加熱殺菌、オゾン殺菌、紫外線殺菌などを行っており、加熱殺菌では、
中心部の温度を85℃以上で30分間加熱し、
ミネラルウォーター類に定められた成分規格による水質検査も
行っているので、安全に飲むことができるそうです。

<参照> https://ulunom.tokai.jp/column/detail/157


次に「硬水」と「軟水」ですが、大きな違いは、「硬度」の違いです。
硬度というのは、お水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、
WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、
120mg以上が硬水とされています。


硬度というのはカルシウムとマグネシウムの含有量ですから、
これらの濃度が高い硬水は、口当たりが重く苦みを感じます。
反対にカルシウムやマグネシウムの濃度が低い軟水は、
まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です。
私たちが普段日本で飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターは
ほとんどが軟水ですので、日本人には硬度の低いお水の方が合うと
言われています。


続いて「硬水」のメリットですが、
①マグネシウムを多く含んでおり、消化器系に影響を与えて便通を良くする
 効果が期待できる
②硬水には肉の臭みを消したり、煮込んだ時にアクを出やすくしたりする
 働きがありますが、和風の旨味成分といわれるアミノ酸やたんぱく質も
 アクとして出てしまうため、洋風の煮込み料理に適している
③カルシウムも多く含んでおり、血液をさらさらにする効果があると
 言われていて、動脈硬化を予防して、
 心筋梗塞や脳梗塞といったリスクを減らすことが期待できる


一方、「軟水」のメリットですが、
①日本料理は素材を活かした繊細な味付けを魅力としており、
 軟水は基本的に無味無臭なので、
 日本料理や香りを楽しみたい飲み物には最適である
②マグネシウムの含有量も少なくお腹にも優しいため、
 赤ちゃんや小さな子どもにも安心して与えることができる
③軟水は肌や髪にも優しく、身体や髪を洗っても心配はほとんどなく、泡立ちもいい

<参照> https://www.aquaclara.co.jp/lifehack/knowledge/difference/


私自身、用途や適したシーンに水を使い分けることまではできませんが、
今回の情報を皆様が生かしていただければ幸いです。

                              総務部 西村