BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

先日ニュースで、ある生き物について
紹介されていました。

「テッポウウオ」という魚です。

川や浅瀬の海に生息している魚で
水中から陸上にいる虫などに向けて
口から水鉄砲のように水を吹きかけて
餌を捕まえているので
その名が付いたそうです。

そんな賢い、面白い魚がいたなんて。

更に、水中から見る陸上の景色は
光の屈折角があるので、
その角度も計算した上で
狙いを定めて水を発射させる、とのこと。

更になんて賢い!
生き物が生きていく上で身に付けた知識や技術って
本当に面白い。

そして、その魚、
若いうちはまだ屈折角による
微妙な角度が調整できず、
捕食するのもあまり上手ではないので、
先輩のやり方を見て
勉強したり真似をするのだとか。

まるで、人の社会のようだなぁと感じました。

働き始めた頃は右も左も分からず、
とにかく先輩を見て、学ぶ。

私も、イルカの調教師(前職です)の頃
「とにかく、先輩が
どんな風にトレーニングしているか、
よく見なさい。
そして自分で考えなさい。」
と、ヘッドコーチからよく言われていました。

そして司会者としてデビューする時も。
とにかく先輩を見て、見て、見て
たくさん学ばせてもらいました。

勿論、デビュー当時だけでなく、
それは今も変わりません。

仕事でも、私生活でも
周りから教えてもらうことだらけです。

“この人のこんな考え方素敵だなぁ”
“この人のこんな言い回し、好感がもてるなぁ”

できる限りアンテナを張って
インプットするようにしています。

「学ぶ」の語源は「真似ぶ(まねぶ)」
からきているともいわれているそうです。

これからも
周りの人たちをお手本にしていきたいです。


若杉