BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

「司会者の掟」たくさんあります。
が、今日はその中のひとつ。


「泣いても良いけど
喋れなくなるほど泣いちゃダメ」


これについてお話します。

「司会者が泣く」と聞いて
思い出す人物はいらっしゃいますか?


徳光さん
日本全国に定着していると思います。笑
そういうイメージがあるので
どれだけ泣いても違和感なしです☆


ブラス流?
「泣いても良いけど
喋れなくなるほど泣いちゃダメ」は
私が司会者になりたてのころ師匠に教えて頂きました。

当時の私は、
え!?司会者なのに泣いても良いの?
と思ったことを覚えています。

結婚式の司会者さんが泣くイメージが
全く無かったからです。

しかし、ブラス司会者は泣いても

いいんです!!!

なぜなら、それだけおふたりとゲストに
寄り添っているから。

涙が出るということはそれだけ
気持ちが入っているから。

でも、司会者だから次に進めないとダメ。
だから、喋れなくなるほど泣いちゃダメ。
ということなんです。


なぜこの内容を書いたかというと
先日、担当させて頂いた披露宴で
たぶん司会人生で一番泣いてしまったシーンがあったから。
※もちろん喋れなくなるほどではありません。

ゲストのある方(Aさん)に声をもらおうと
マイクを向けに行きました。
マイクを向ける第一声で
「〇〇さん(新婦)がAさんには絶対行ってほしいです」
とおっしゃっていたことを伝えると
その方が泣き崩れたのです。

打合せで、Aさんがどんな方か。
なぜ絶対声をもらいたいと思っているのか。
Aさんに対してどんな思い入れがあるか。
など、たくさんのことを教えて頂きました。
私はAさんが泣き崩れる理由を一瞬で察しました。
私が知る内容はほんのひとにぎり。
ですが、Aさんは一瞬にして
過ごしてきた日々を思い出したのでしょう。


それぞれの人生にはストーリーがあります。

結婚式という特別な空間では不思議と
想いを伝えられます。

その想いを伝えられる
ほんの少しのきっかけをつくるのも
司会者の仕事です。

司会者との打合せでは
たくさんお話を聞かせてくださいね☆



浅井