BRASS SMILE AND TEARS

	ブラス司会者が綴る コトブキ日和

春の繁忙期に入りました。
毎週末、幸せなおふたりの時間に
立ち会える喜びを、
今年は例年以上に感じています。

お式があるという事は、
私たち司会者とのお打ち合わせも
とても多くスケジュールに入っている時期。

今日はどんなお二人にお会いできるかな
どんなエピソードをお聞かせ頂けるかな

毎回、お会いする前には、
事務所で資料を拝見しながら
ドキドキワクワクしています。


私が、新郎新婦さんとのお打ち合わせで
よくお伝えしている事が2つあります。

1つは、花嫁のお手紙について。
「そろそろ書き始めていらっしゃる所ですか?」
と伺うと、
「なかなか書けなくて…まだです〜」
と答えられる新婦さんが多くいらっしゃいます。

そんな時は、
「なるべく3日前くらいには仕上げるお気持ちで…」
とお話しています。

というのも、遡ること十○年前…
私は自分の結婚式で親に向けて読む手紙を
(気持ちが高ぶらないと書けないな…)
と思い、ついに前日まで書きませんでした。

いよいよ明日本番という夜、書き始めると、
なかなか言葉がまとまらず、感情が高ぶり、
涙を溢れさせながら、夜遅くまで書きました。

すると、翌日、式当日の朝…

涙と寝不足で目が腫れに腫れて…

メイクの先生に笑いながら叱られた事、
今となってはいい思い出です。が!
私のお客様になる花嫁様には、
そんな思いはしてほしくない!!
少しでもアドバイスになれば… と
このお話をさせて頂く事があります(笑)


もう一つは、打ち合わせの最後。
まもなく本番だというお二人に、

「ここから当日までは、なるべく
 いい意味で日常を過ごして下さいね」

と、よくお話します。

食べ慣れていない珍しいものを食べたり
行き慣れていない場所に出かけたりは
なるべく避けて…
自分の体にあったものを食べて
過ごし慣れた場所で
なるべくお過ごしになってほしい
それが、一番、
おふたりのベストコンディションで
当日を迎えて頂けるのではないかな、
そんなふうに思うからです。

お仕事が忙しかったり
ギリギリまで準備などで
走り回らなければならなかったり
いろいろなご事情はあると思いますので
なかなか難しいかもしれませんが、
少しでも参考になれば、と
願うような思いでお伝えしています。


たった一度の大事なお打ち合わせを経て、
次におふたりにお目にかかるのは、
お式当日。
この春も、心を尽くして、
お打ち合わせからお話させて頂きます。

たくさんの幸せな新郎新婦さんが
この春、笑顔を満開に咲かせますように。 


馬場 じゅんこ